節電対策(水銀灯照明)
2021年以降、水銀灯の製造・輸出・輸入が禁止に
2013年10月9日~11日に開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で「水銀に関する水俣条約」が採択されました。2021年以降、一部の水銀灯の製造・輸出・輸入が禁止となりますので、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ、LED照明などへの計画的な切り替えが必要です。
既存の水銀灯をLEDにするには?
水銀灯タイプのLED製品では、既存の器具を流用する「口金流用タイプ」と、器具ごと交換する「器具一体型タイプ」の2種類があります。タイプによって工事方法や導入コスト、設置場所も異なります。また、既存照明器具が8年以上経過している場合は安定器の寿命のため不具合が生じはじめます。(使用時間によって寿命が異なります)
本当に電気代が削減できるの?
LED照明は水銀灯の4倍もの寿命がある上、400Wの水銀灯に相当する照明の消費電力は200Wと2分の1以下です。つまり、今まで照明の電気代に30万円かかっていたところが、LEDに変えるだけで15万円にコストダウンできます。ただし、初期投資はありますが、長時間大量のランプをつけ続けているような環境であれば、LED照明などのエコ照明への切り替えがおすすめです。
LED照明入替えメリット
- 1日12時間点灯の400W級水銀灯200灯の置換えで、年間約6000本の杉の木のCO2吸収量に相当します。地球温暖化の抑制に貢献します。
- 従来の水銀灯に比べ、消費電力を大きく削減することで、頭の痛い電気料金を大幅カット。
また、LEDランプの寿命は従来の水銀灯に比べ約4倍の長寿命。寿命によるランプの取替で発生する、機器費用や取替工事費用などの交換コストも削減できます。 - LEDは応対速度が速いため、蛍光灯のようにインバータなど周辺機器の力を借りなくても、通電することで瞬時に点灯します。例えば、ガソリンスタンドや工場、倉庫などで多く使われている水銀灯をLEDに交換することで、それまでよりも快適にお使いいただけます。また、休憩時間などの小まめな消灯を心掛ければ、省エネにもつながります。
- LEDには、発光しても発熱しないという特性があります。照射面に触れても熱くないので、熱の問題で設置できなかった場所にも設置可能となりました。また、光には赤外線がほとんど含まれていないため、照射部分が熱くなることもありません。
- 従来の水銀灯は点灯スイッチを入れてから明るくなるまで10分程度かかっていたため、無駄な待ち時間生じていたが、LED照明は瞬時に点灯、再点灯ができるようになり、こまめに消灯をする事ができなかったが、LED化で可能となりさらに省エネ効果が図れます。